フリー素材を使うとき、提供元の名前を書く必要があるのかどうかは分かりにくいところです。「クレジット表記不要」と書かれていても条件が付いていることがあり、書式の決まりもサイトごとに違います。判断の順序と、媒体ごとの書き方の見本をまとめます。

クレジット表記とは何か
素材の提供元や作者を、使った側が明示することです。「Photo by ○○」「イラスト: ○○」のような一文を指します。法律上の義務というより、各サイトの利用規約で定められた条件です。したがって「フリー素材だから不要」とは言えず、使うサイトごとに確認する必要があります。
「表記不要」でも条件が付くことがある
規約の見出しに「クレジット表記不要」とあっても、本文を読むと限定されていることがあります。よくあるのは次のような形です。
- 個人利用は不要だが、商用利用では必要
- Webでは不要だが、印刷物では必要
- 原則不要だが、素材が主役になる使い方(素材集・テンプレート販売など)では必要
- 不要だが、表記してもらえると嬉しい(任意)
最後の「任意」と、必須条件は区別してください。任意であれば書かなくても規約違反にはなりません。
書式は「誰の素材を、どこから」が分かれば足りる
サイト側が書式を指定している場合は、それに従うのが確実です。指定がない場合は、誰の素材をどこから入手したかが分かる形であれば足ります。リンクを求められている場合は、リンクを外さないでください。以下は当サイトの素材を例にした書き方です。
Webページ・ブログ
画像のすぐ下か、記事の末尾に書きます。HTMLならリンクにします。
イラスト:<a href="https://visual-hub.net/">Visual Hub</a>画像を多く使う記事では、末尾に「使用素材」としてまとめても構いません。要は読む人がたどれることが目的なので、極端に小さい文字にしたり、見つけられない場所へ隠したりするのは趣旨に反します。
スライド
絵を置いたスライドの右下に小さく入れるか、最後のページに使用素材をまとめます。発表のたびに見せる資料なら、各スライドに入れるほうが親切です。
印刷物
リンクを張れないので、サイト名とURLを文字で書きます。チラシなら裏面の下、冊子なら奥付が定位置です。
地域清掃のお知らせ
発行:○○町内会 イラスト:Visual Hub(visual-hub.net)
SNS・動画
投稿本文か、動画の概要欄に書きます。文字数の制限が厳しい場合は、プロフィールのリンク先にまとめて記載する形も使われます。
イラスト:Visual Hub https://visual-hub.net/表記が必須の素材を、表記できない形式(表記欄のないサービスなど)で使うのは避けてください。条件を満たせないまま使うことになります。
表記が不要でも記録は残す
規約上不要であっても、どの素材をどこから入手したかを手元に控えておくことをおすすめします。後から差し替えたいとき、同じテイストで揃えたいとき、第三者から出所を尋ねられたときに役立ちます。ファイル名と入手元のURLを控えておくだけで十分です。
Visual Hubの場合
当サイトの素材は、クレジット表記は不要です。個人利用・商用利用、Web・印刷物のいずれでも条件は変わりません。任意で記載していただく分には歓迎しますが、書かなくても規約違反にはなりません。素材ページの下部には、上のような書き方の文面を用意しています。